四季 冬 The Four Seasons Black Winter 【小説】

    「四季」シリーズ最終巻です。

    天才ともしばしのお別れです。

    「四季 冬 The Four Seasons Black Winter」を読んで、
    と言うより「四季」シリーズを読んでいて感じていたことですが、
    天才を描くのは大変だなぁ、と。

    真賀田四季というのは、
    人類のうちで最も神に近いと言われる人物。

    アインシュタインもただの秀才にされてしまうほどの人物と認識しています。

    その本物の天才真賀田四季という人物の性格とかはそんな感じなんだろうなぁ、
    とは思っていましたが、
    天才が天才である証拠というかリアリティをどのように出していくのか、
    それがとても難しいと思っていたし、
    どのように表現されていくのか興味もありました。

    天才の証明として一番わかりやすいのは、
    普通では無理だと思われるような形あるモノを作り出すことが出来るという表現。

    天才だからロボットも簡単に作れてしまう。

    より進んだプログラムソフトを開発してしまう。

    ワープ理論なんかも考えてしまったり、
    ミノフスキー理論も考えついたり、
    タイムトラベルやどこでもドアを作り出してしまったり、
    バナナで釘を打つことが出来たり(これは関係ないな)、
    超巨大な豆腐の角を地球にぶつけて破壊したり、、、、。

    なんて感じで「天才」を表現することが多いのですが、
    真賀田四季はそんなチープな感じで天才をひけらかすことなく今まで来ました。

    まぁ、今回は人間そっくりのロボットが登場したりしますが、
    それは発明をひけらかすと言うより必要に迫られて作った感じで登場。

    最後まで超越的な天才のまま物語は一応終了しました。

    当然と言えば当然ですが、
    真賀田四季とは森博嗣氏が考えるというか、
    思っている「天才」像なのでしょうね。

    第三者から見た「天才」ではなく、
    天才を描くことの大変さ。

    結局、人格的な部分や思考形態で「天才」を表現し、
    ある意味成功とも失敗とも言える作品になってしまいました。

    まぁ、補完的な作品であるとすればこういうのも有りなんでしょうが、
    独立した一つの作品となるとどうなんでしょうね。

    アチキは、補完的な感じで読んでいたので、
    これはこれでOKでしたけど。

    アチキ的には「四季 冬 The Four Seasons Black Winter」は、
    無くても良かったかなぁ、と。

    いつかどこかで森博嗣氏の作品にちろっとでも登場してくれれば、
    アチキはその程度でも良かったかなぁ。


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    四季 秋 The Four Seasons White Autumn 【小説】

    「四季」シリーズも三冊目。

    「四季 秋 The Four Seasons White Autumn」です。

    どうやら作者森博嗣的には、
    「四季」という一つの小説を分冊にしているだけで、
    シリーズというわけではないらしいです。

    まぁ、読者的にはどちらでも良い感じですけどね。

    さて、この巻では真賀田四季は登場しません。

    出てくることは出てくるのですが、
    本人が出てくると言うことがないと言うことです。

    だからといってつまらないかというと、
    そんなことはないです。

    それこそ、S&MシリーズやVシリーズを読んできた人たちには、
    旧友との再会を楽しむ感覚で読めることでしょう。

    そうなのです。

    前巻までは、
    真賀田四季の視点というか、
    真賀田四季を中心に描かれていたのですが、
    今回は犀川創平と西之園萌絵のコンビと、
    保呂草潤平と各務亜樹良のコンビが真賀田四季が残した謎というか、
    真賀田四季を探し出すという話になっています。

    ちょっとネタバレ。

    気になる方はここから先は読まないように。

    時間軸で言うと、
    Vシリーズから始まり、
    S&Mシリーズとなり、
    前巻までの「四季」シリーズは先の二つのシリーズに並行して進んでいました。

    今回は、アチキGシリーズを読んでいないので、
    どのアタリに位置するのか正確には分かりませんが、
    S&Mシリーズの最終巻「有限と微小のパン The Perfect Outsider」のラストで、
    真賀田四季と犀川創平の邂逅から三年以上の月日が流れています。

    そして、遂にS&MシリーズとVシリーズの相関関係がハッキリとします。

    いやー、ここまで関連させているとは思いもよりませんでしたよ。

    Vシリーズの主人公瀬在丸紅子の息子「へっくん」が、
    犀川創平だとは、、、。

    道理で「へっくん」としか呼ばれていないわけだ。

    だから「へっくん」の妹である儀同世津子が祖父江七夏の子供だと言うことも判明。

    そして、瀬在丸紅子と西之園萌絵の出会い。

    次の「四季 冬 The Four Seasons Black Winter」で、
    真賀田四季と出会えるのでしょうか。

    今回の「四季 秋 The Four Seasons White Autumn」で意味深な台詞を残した真賀田四季。

    いやー、今から続きを読むのが楽しみだなぁ。


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    四季 夏 The Four Seasons Red Summer 【小説】

    「四季 春 The Four Seasons Green Spring」の時に書いたんですけど、
    この「四季」シリーズを読む前にS&M(犀川創平と西之園萌絵)シリーズの「すべてがFになる The Perfect Insider」と「有限と微小のパン The Perfect Outsider」を読んどけば、
    最低限楽しめるでしょうと。

    しかし、この「四季 夏 The Four Seasons Red Summer」を楽しむためには、
    V(瀬在丸紅子)シリーズを読んでおく必要が出てきました。

    Vシリーズの「赤緑黒白 Red Green Black and White」だけでなく、
    Vシリーズ全般を読んだ方が良い感じです。

    結局、作者森博嗣氏の策略にはまり、
    S&Mシリーズを読み、Vシリーズを読んで、「四季」シリーズを楽しめと。

    そして、Gシリーズ、Xシリーズも読みなさいと言うことなんですね。

    さて「四季 夏 The Four Seasons Red Summer」ですが、
    S&Mシリーズで衝撃のデビューを飾ることになった「すべてがFになる The Perfect Insider」の舞台妃真加島(ひまかじま)の研究所建設が始まります。

    そして、その研究所に監禁される切っ掛けとなった真賀田四季博士の両親殺害事件の全貌が明らかになります。

    天才真賀田四季博士は、
    ある意味人間を超越した存在で、
    「人」の価値観とはちょっと違ったというか、
    理論的な(けっして冷血と言うことではなく)思考の人間で、
    超越的な価値観の持ち主だと思っていたんですよ。

    だから「すべてがFになる The Perfect Insider」で犯人を推理する上で、
    最大のネックであった被害者である新藤清二の行動がどうも解せなくてね、
    その部分が今回の「四季 夏 The Four Seasons Red Summer」で解決できたかな、と。

    最初にこのものも語りを読んでいれば、
    「すべてがFになる The Perfect Insider」でも素直に受け入れられたかもしれないなぁ、
    なんて思ったりもしましたよ。

    そんな、行動に出たのもVシリーズの登場人物たちの影響だったとは。

    瀬在丸紅子や保呂草潤平、そして各務亜樹良。

    次の巻「四季 秋 The Four Seasons White Autumn」では、
    どうやらS&Mシリーズとリンクするようです。

    どこから何処までのことが書かれているのか、
    まだ読んでいないので、すごく楽しみにしています。

    やはり「四季」シリーズは、
    補完的な作品であり、
    独立した物語として楽しむには限界があるシリーズだと言うことがよく分かりました。


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    tag : 森博嗣 ドラマ

    四季 春 The Four Seasons Green Spring 【小説】

    森博嗣氏著のS&Mシリーズ(犀川創平と西之園萌絵のコンビが活躍するシリーズ)で、
    一番好きな登場人物、天才・真賀田四季博士の物語です。

    全4作。

    四季の名の通り、
    春夏秋冬で物語が綴られています。

    アチキは、まだ「春」しか読んでいないけどね。

    真賀田四季の登場はとてもインパクトありましたよ。

    小説自体インパクトがあったし。

    「すべてがFになる The Perfect Insider」で登場し、
    その後、「有限と微小のパン The Perfect Outsider」にも登場。

    S&Mシリーズが終わってしまったので、
    もう真賀田四季にはあえないのかと思っていたら「四季」シリーズで、
    主役として登場したじゃありませんか。

    森博嗣氏の本を全て読んでいるわけではないので分かりませんが、
    アチキが読んだ本では、
    Vシリーズ(瀬在丸紅子のシリーズ)でちろっと出てきただけでした。

    で、「四季 春 The Four Seasons Green Spring」ですが、
    真賀田四季の幼少の頃の話です。

    「すべてがFになる The Perfect Insider」で初登場する以前の話で、
    「すべてがFになる The Perfect Insider」り舞台になった妃真加島(ひまかじま)に閉じ込められる切っ掛けになった事件よりも前。

    Vシリーズで瀬在丸紅子と大学の図書館の前で出会った時期の話です。

    生まれたときから天才で、
    馬に蹴られてバカになったのはバカボンのパパで、
    多重人格をこの頃から形成して、
    とても子供とは思えない少女真賀田四季。

    ちなみに「四季 春 The Four Seasons Green Spring」では、
    人が死にます。

    看護婦が死んで、
    最後にはあの人も死んで、
    と言った感じで人は死ぬんですけど、
    推理ミステリーではありません。

    看護婦が死んだときはそれっぽい感じだったんですけどね。

    これはあくまでも真賀田四季の物語であり、
    真賀田四季は名探偵にはなれるけどそんなちっぽけな存在で終わる人物ではありません。

    人の死にたいして興味はない人物だし。

    ある意味、森博嗣氏り天才とはこういう人物なんだろうという理想像なんでしょうね。

    そして、この物語を独立した本として読むとちょっとつらいです。

    やはりS&Mシリーズを、
    最低でも真賀田四季が登場する「すべてがFになる The Perfect Insider」と「有限と微小のパン The Perfect Outsider」くらいは読んでから読んで欲しい作品です。

    ちなみにVシリーズでの登場は「赤緑黒白 Red Green Black and White」になります。
    これだけ家読んでもVシリーズを楽しめるか疑問だし、
    それほど前面に出てくるわけではないので、
    ホントにちょっとだけですからね。

    でも、これだけは言えるかな。

    S&Mシリーズないしは、S&Mシリーズの二冊を読んでから読むだけの価値があることは間違いないです。

    それほどこの「四季 春 The Four Seasons Green Spring」が素晴らしいのかというと、
    そういうことではなく、
    S&Mシリーズがおもしろくて、
    尚かつ、真賀田四季がいいんですよ。

    これは、お薦めしますよ。


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    tag : 森博嗣 ドラマ

    笑う招き猫 【小説】

    会社の先輩から「うちの娘も読んだ本」と渡されて、
    読んだ本です。

    「笑う招き猫」というタイトルも作者の山本幸久氏の事もしりません。

    まぁ、タイトルから連想するに推理小説的な話なのかな、と。

    で、数十ページくらい読んだとき、
    本を貸してくれた先輩に「まだ人死なないんですけど」と言ったら、
    「いや、これミステリーじゃないから」
    と言われてしまいました。

    永吉さんも死なない。

    若手お笑いコンビのキンキラも死なない。

    ヒトミとアカコの女性若手お笑いコンビの話。

    最初のインスピレーションからは掛け離れていたけど、
    まぁ、最後まで楽しく読みました。

    基本、ヒトミが主役というか語り部になって物語は進行していきます。

    お笑いを始めて、
    徐々に活躍していくヒトミとアカコのコンビ。

    読みやすい文体で、
    さらっと最後まで読めてしまいます。

    それなりのエピソードはありますが、
    人が死ぬような大きなエピソードはありません。

    ごくごく日常的なエピソードばかりです。

    読み終わって最後の解説を見たら小説すばるの新人賞を取った作品なんですね。

    しらなかった。

    小説すばるの新人賞なんて興味ないし。

    賞を取ったからおもしろいとは限らないし。

    でも、とりあえず、無理矢理ではなく、
    最後まで読めるだけのおもしろさはありました。

    これで、人が死んでくれてヒトミとアカコが事件を解決してくれたら赤川次郎氏になれたかもしれないなぁ。

    特に癖もないので、
    誰でも読めると思うし。

    出てくる登場人物は、
    きちんとキャラクターがたっているし。

    ハッピーエンドだし。

    それこそ、高校生くらいが読むとちょうど良いのかも。

    まぁ、表紙見て中身をちろっと読んで気に入ったら買って読んでみてください。


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    tag : 日常 青春

    パン屋再襲撃 【小説】

    「パン屋再襲撃」です。

    村上春樹氏の短編集です。

    アチキの中では、お気に入りの短編集です。

    特にお気に入りなのが「ファミリー・アフェア」です。

    なので、ちとネタに。

    まずタイトルの「パン屋再襲撃」ですが、
    「再」がつくように、他の短編の続きになっております。

    たしか「パン」と言うタイトルだったと記憶しています。
    (違ったらごめんなさい)

    収録されているのは「夢で会いましょう」という糸井重里との共著のエッセイ集みたいなものです。

    たしか、村上氏と糸井氏が交互にエッセイを書いて掲載されていたような。

    家の本棚を調べればすぐに分かるんですけど、
    今は調べようがないので、
    気になった人はネットでも本屋でもいいので調べてください。

    で、その「夢で会いましょう」で、
    夜中にパン屋を襲撃したカップルが、
    再びパン屋を襲うことになったお話。

    しかし、夜中にパン屋はやっていなくて、
    仕方がなくマクドナルドを襲うお話。

    結構好きです、こーいうお話。

    そして、お気に入りの「ファミリー・アフェア」ですが、
    これは「僕」と「妹」の微妙な関係を描いた作品。

    特に、「僕」と「妹」の会話が素敵。

    特に食事のシーンが抜群。

    この短編は、何度か読み直したなぁ。

    他のは、一回しか読んでいないけど。

    あとは、「象の消滅」かな。

    どんどん象が小さくなってしまって消えてしまうお話。

    だったと思う。

    この荒唐無稽な話を、
    とても現実ぽく書いているのがすごい。

    村上氏の小説に共通している部部でもあるけど。

    意外と、村上氏らしい小説が詰まった話が多くて、
    一気に読ませてくれます。

    はじめて村上氏の小説を読もうという人にも向いているかもしれないなぁ。

    長編を読むのはちと大変だけど、
    一度は村上氏の本を読んでみようかなぁ、
    なんて思っている人にはお勧め。

    特に「ファミリー・アフェア」は、
    ちょーオススメ。

    「ファミリー・アフェア」だけを立ち読みしてもらってもいいかも。

    きっと気に入ると思うぞ。


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    テーマ : 読書感想
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    tag : 村上春樹

    ねじまき鳥クロニクル 【小説】

    「ねじまき鳥クロニクル」です。

    井戸の物語です。

    いや、穴の物語と言った方がいいかな。

    いやいや、痣の物語といった方がいいかな。

    でも、印象に残っているのは、中国の話なんだよねぇ。

    結構、えぐい描写なんだよなぁ。

    平井和正の「死霊狩り」を思い出してしまったもんなぁ。

    文庫本は全三巻。

    結構なボリュームです。

    おもしろかったから、分量は気にならなかったけどね。

    物語の背景の話が多かったんだよね。

    だから、主人公が出てくるシーンが意外と少ない。

    相変わらずちょっと不思議な物語です。

    大体、人を捜すために穴の中にはいるくらいですから。

    中国の話がなかったらもっとシンプルな話になったかもしれない。

    あの話があそこまで詳しく描かれる必要があったのか、
    ちょっと微妙。

    たぶん読み飛ばしていっても内容は理解できると思う。

    ホント、えぐい描写が苦手な人は、
    読み飛ばした方がいいな。

    そーいえば、知人で実齋、
    耐えられなくなって読み飛ばした人がいたなぁ。

    なんか、こう書くとホラー小説と思ってしまう人がいるかも。

    ホラーというよりスプラッターって感じかな。

    う~ん。

    まぁ、不思議な物語ですよ。

    主人公の奥さんが魅力的に描かれているから、
    後半出てきたときには、
    やっぱり心に病を持っていたのですかぁ、
    って感じだったけど。

    一度、すごく普通の人しか出てこない村上春樹氏の本を読んでみたくもあるなぁ。

    たぶん、すごくつまらないんだろうなぁ。

    まぁ、えぇか。

    すごく売れたから、
    村上春樹ファン以外の人も結構読んでいると思うし。

    しかし、というか、なんというか、
    やっぱり私的には「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」がいいよなぁ。

    ナンバーワンだよ。

    思ったよりは「ねじまき鳥クロニクル」は良くなかったなぁ。

    期待していたからかなぁ。

    まぁ、つまんなかったら最後まで読まないだろうし。

    ただ、はじめに手をつける本ではないな。

    他の村上春樹氏の本を読んでからの方が、よいと思うぞ。


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    tag : ドラマ 戦争 村上春樹

    スプートニクの恋人 【小説】

    村上春樹著「スプートニクの恋人」です。

    スプートニクと言うと、
    私的には「マイライフ・アズ・ア・ドッグ」という映画を思い出します。

    まぁ、「マイライフ・アズ・ア・ドッグ」は、
    ライカ犬の話が出てくるんだけど、
    人工衛星の話というと、
    ついこの映画を思い出しちゃうんだよねぇ。

    だから「スプートニクの恋人」を読み終わったときも「マイライフ・アズ・ア・ドッグ」が観たくなって、
    観てしまったのよねぇ。

    と、言うことで「スプートニクの恋人」です。

    別に人工衛星が恋人のSF的な物語ではありません。

    恋人の関係がスプートニクみたいだ、
    と言うところで「スプートニクの恋人」となっております。

    主人公とすみれとミューの物語。

    主人公はすみれが好きで、すみれはミューが好き。

    でも、ミューは人を愛することが出来ない。

    実に切ない物語となっております。

    出てくる登場人物みんなが、叶わぬ恋に悩んでいます。

    で、ネタバレの話。

    ちょっと肝心なところを書いてしまうので、
    本を読むのを楽しみにしている人は、
    ここから先をあまり読まないように。

    すみれが行方不明になって、
    主人公がすみれを探しに行くのですが、
    その時、すみれが存在している世界に入るのを止めてしまうのですよ。

    あれが、この物語の分岐点だったかなぁ、
    と思うのですね。

    あれで、もう一つの世界に主人公が入っていったら「羊をめぐる冒険」とか「ねじまき鳥クロニクル」みたくなったんだろうなぁ。

    それは、それでページ数もど~んとアップ、
    ってな感じになったかも。

    別に、現状が物足りないとは思っておりません。

    これは、これでいいとおもっております。

    特にラスト。

    アレは、やっぱり死んでしまうんだろうなぁ。

    いわゆる自殺、ってやつですか。

    まぁ、その辺の解釈は人それぞれだと思いますけど。

    私としては、やっぱり現実世界に帰還したすみれと再会して欲しかったなぁ。

    自分の希望するハッピーエンドは、
    妄想の中だけというのは、
    やっぱりちと寂しいよね。

    物語として印象は残るけど。

    これで終わりというのは、やっぱりどうなんだろう。

    でも、まあ、村上春樹氏らしい物語だよね。


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    テーマ : 読書感想
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    tag : 青春 恋愛 村上春樹

    ノルウェイの森 【小説】

    と、言うわけで「ノルウェイの森」です。

    村上春樹氏といえば「ノルウェイの森」と言われるくらいの作品です。

    間違いなく代表作です。

    元は、短編なんだけどね。

    短編も良かったけど、
    この「ノルウェイの森」もとってもいいです。

    たぶんほとんどの方がご存じのように、
    これは恋愛小説です。

    私も、しっかりそのつもりで読んでいましたし、
    読み終わった後も、
    これは恋愛小説でしょうと言えます。

    まぁ、捻くれた物の見方をすれば違ったジャンルにもなりそうですが、
    あえて一般的な見解を。

    で、当然、アチキは主人公と病を患っている彼女の恋愛小説だと思っていたのですよ。

    でも、それは違ったのね。

    だから、ラストの展開は、正直驚いた。

    けど、読み終わった後は、やっぱりそうだよな。

    と。

    これ以外にこの物語はあり得ないと思ってしまいました。

    小林緑さんサイコーって感じですか。

    こんなにもストレートな恋愛小説って、
    たぶんこの作品がはじめてだったと思う。

    だけど、この作品の影響で恋愛小説を好きになって、
    その手のジャンルを読みあさることはなかったなぁ。

    だから、これは恋愛小説というジャンルの本ではなくて、
    村上ワールドの物語の一遍にしかすぎなかったんだと思う。

    またいつか読み直したいとは思うけど、ね。

    それがいつになるのかなぁ。

    「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」は、
    三回くらい読み直しているからなぁ。

    そうそう。

    余談?だけど、
    この「ノルウェイの森」のセックス描写って、
    結構露骨でさ。

    はじめ読んだときは、
    えぇぇ、こんな描写がバンバン書いてあるのを女性は平気なんだぁ、
    と思ったのよ。

    で、ある時、あるところで、
    「ノルウェイの森」を読んだことがある女性にそれについてきいたのよ。

    そしたら、その女性が「はっきり書かれていた方がいやらしく感じない」といったのよね。

    逆に辺に描写を隠されて、
    想像させるような感じの方がいやらしく感じるらしい。

    まぁ、人それぞれって気もするけど、
    なんとなくそのことをきいて納得してしまったのも事実なんだよね。

    そんなこんなで、
    売れただけのことはある本だから食わず嫌いで読んだことがない人は読んでみてもいいんじゃないかな。

    悪くないですよ。


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    tag : 恋愛 青春 エロス 村上春樹

    世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド 【小説】

    さて、「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」です。

    実は、この小説、村上春樹という名前を知る前からとっても気になっていたタイトルでした。

    本屋の単行本コーナーで初めて目にしたときに、
    妙に印象に残っていたりしたのよね。

    そして、まぁ、いろんなところで村上春樹の名前を聞くようになって、
    そっかー、おもしろいのかぁ、
    と言うことで、
    一番気になっていたタイトル「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」を手にとって読んだわけなんです。

    いやーーーーーーーー、おもしろかったぁ。

    私の中では、いまだに村上春樹小説のナンバーワンです。

    現実の世界の話と、
    主人公の頭の中の話がいろいろなつながりを持って、
    パズルのように組み合わさっていく物語の作りは、
    とっても新鮮でした。

    そして、あの春樹節とでも言うような、
    独特の世界観あ~んど雰囲気が、
    とってもマッチした作品なのです。

    はじめからぐいぐいと引っぱる小説ではないので、
    最初で挫折する人もいるかもしれません。

    でも、後半の展開は、なかなかどうして、いい感じです。

    そして、ハードボイルド小説ですから、
    やっぱりとうぜんおやくそくとして男と女のドラマなのです。

    豊満な彼女もとっても魅力的です。

    それまでにいろいろな小説を読んできましたが、
    あれほど魅力的な豊満な女性は、
    この小説以外で出会ったことはありません。

    それは、もしかしたら頭の中の彼女の存在が、
    うまくイメージをダブらせた結果かもしれません。

    そして、この物語は、とってもわかりにくいハッピーエンドをむかえるのです。

    ひとつの世界から見ると、
    主人公の境遇はアン・ハッピーなのですが、
    もう一つの世界から見れば、
    間違いなくハッピーエンドでしょう。

    ボブ・デュランを聞きながら、
    最後の一時を過ごす主人公は、
    やっぱりとっても幸せなような気がします。

    余談ですが、主人公の車選びの基準は、
    とってもいい感じでした。

    まぁ、私にはとうてい真似ができませんけどね。

    もし、まだ村上春樹氏の小説を読んだことがないのなら「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」を、
    けっして一番最初に読んではいけません。

    すべての村上春樹氏の小説を読んでから、読むように。

    いきなりじゃ、たぶんその世界に入れないかもしれないし、
    なにより、メインディッシュは、
    一番最後に食べるものなのですから。

    そして、食後のデザートに「村上朝日堂」を一読して欲しいですね。


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    テーマ : 読書感想
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    tag : 村上春樹 SF ハードボイルド

    螢・納屋を焼く・その他の短編 【小説】

    久々の春樹ネタ。

    ちなみに角川春樹のことではありません。

    村上春樹のことです。

    しかし、私の記憶が確かなら「蛍・納屋を焼く・その他の短編」というのが本のタイトルだったような気がするのですが。

    こんな、タイトルをなんにも考えずにつける作者と出版編集者は、すごい。

    タイトルというのは、作品の顔であり、
    私なんかいつも小説を書く度に、一番真剣に考える所なんですよね。

    最初にタイトルからはいるモノもあれば、
    全然タイトルが決まらずに仮のままで書いたこともあります。

    ストーリーだけが怒濤のように押し寄せて、
    とりあえず書いとくか、みたいな感じで書いて、
    あとで七転八倒しながらタイトルを決め、
    その決めたタイトルも何だかこんなんでいいのか?と思わせるモノにとりあえずした感じなんだよね。

    そう考えると、村上春樹氏とその編集者の思考回路が私と同じだとは思わないが、
    やっぱりこのタイトルも「何もいいモノが浮かばないから、
    とりあえずこれでいいか」といって決めていたとしたらとっても素敵です。

    だって、人とこの本について話そうとすると「ほら、あの短編集。納屋の何とか」とか、
    「『蛍』が載っている短編集」とか、
    みたいな感じで話すことになるのよね。

    やっぱり、ここは「蛍」にするべきだとは思うんだ。

    本のタイトル。

    わかりやすいジャン。

    どこにでもあるし。

    たぶん、この短編集の中では、一番メジャーに近いし。

    まぁ、タイトルを変えるなら、という話でのことなので、
    私的には今のままで全然OKなんだけどさ。

    で、やっぱり私は「蛍」か「納屋を焼く」が好きです。

    「踊る小人」と「めくらやなぎと眠る女」だったら、
    「踊るぽんぽこりん」の方が、もとい「踊る小人」のほうが私は、好きです。

    それは「象」が出ているから。

    まぁ、この本に載っているひとつひとつの作品について書くつもりは、
    さらさら無いんですけどね。

    で「蛍」です。

    「ノルウェイの森」という作品が、あまりにも有名でこの「蛍」が霞んでしまいそうなので、
    ちょっとピックアップしとこうと思いました。

    わたしは「蛍」の方を先に読んでいるのです。

    とっても印象的でした。

    だから「ノルウェイの森」を後になって読んだとき、
    どっかで読んだことがある小説だなぁ、
    なんて思ってずっと読んでいたんですよね。

    そう。

    「蛍」は、「ノルウェイの森」の原型になった小説です。

    「蛍」という短編を「ノルウェイの森」という長編にしたのです。

    だから「ノルウェイの森」を先に読んで「蛍」を後に読むと「ノルウェイの森」のダイジェスト版に感じてしまうかもしれませんね。

    とっても物足りなく感じる。

    基本的に、私は「蛍」の終わり方が好きです。

    どろどろねちねちの「ノルウェイの森」に比べれば、
    「蛍」は、とってもスッキリとした話です。

    まぁ、私はみどりさんが好きなので、
    どっちの作品も好きなんですけどね。

    こうやって、思いだして書いているとまた読みたくなってきたなぁ。

    ついでにあの小説も。

    そう。

    「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」

    素晴らしい。

    えっ、「ノルウェイの森」じゃないのかって。

    だって、とりあえず私の中では「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」がナンバーわんですから。

    「ノルウェイの森」は、いずれまた。


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    tag : 村上春樹 青春 恋愛 日常

    夏・風・ライダー 【小説】

    SF作家、高千穂遙氏が書いた熱血バイク青春小説。

    高千穂氏が、大人になってからバイクの免許を取り、
    バイクに見せられて、遂にバイクの小説を書いてしまった作品がこれ。

    これ以前にもバイクを登場させた小説(「狼たちの曠野」)があるには、
    あったが、あれは馬の代わりにバイクという感じで、
    バイクが好きな人が読むと、
    どんな風に感じるのかちょっとわからない小説ですが、
    このお題の「夏・風・ライダー」は、
    たぷんバイク好きの人が読んでも大体感想が予想できるレベルの話です。

    これは、わたし結構感動しました。

    物語は鈴鹿四時間耐久レースの話なんです。

    と、いってもずっとレースの話ばかりではありません。

    ちゃんと青春してます。

    無名だけど、はやいライダーと、情熱だけはピカ一のメカニック。

    高千穂氏が実体験としてもっているバイクの楽しさを思いっきり表現した作品です。

    まぁ、氏自身が鈴鹿四耐にでていたわけではないので、
    レースシーンが実体験とは言えませんが、
    バイクを走らせている描写とかは、
    自分が感じたモノを惜しみなく出しているのでしょう。

    人間ドラマと言うほど大げさではない、
    青春ラブストーリーもあり、
    とっても読みやすくて楽しい小説です。

    たぶん、これを読むとバイクに乗りたくなると思います。

    わたしはなりました。

    ストーリー自体は、ほんとどこにでもある物語なので、
    今ここで細かく説明するつもりはありません。

    読後爽やか。

    その言葉がピッタリと来る小説は、なかなかありませんが、
    この「夏・風・ライダー」は、そのキャッチがピッタリくる小説です。

    私は、この小説のラストがとっても好きです。

    ラストと言っても、レースを終えて帰ってきたマシンのエンジンに抱きつくシーンがとっても好きです。

    バイクが好きで好きでたまらない人たちがいっぱい出てくる物語です。

    昨日の敵は今日の友。

    バイク好きに悪い人はいない。

    と公言している人たちが登場する物語。

    そう、出てくる登場人物は、みんなバイクというマシンに魅せられ、集まった人たち。

    バイクがなければ、一生出会うことがなかった人たち。

    何度も何度も同じことを書いていますが、
    他に書きようがないのよね。

    バイクバカが、バイクバカの物語を書いた。

    それだけなんだよ。

    これを読んで思ったこと。

    それは、わたしも車の小説書いてみようかな。

    そう思って、十何年。

    ぜ~んぜ~ん書いていません。

    どこかでこの本(「夏・風・ライダー」)を見つけたら是非手にとって、
    最初の何ページかを立ち読みしてみてください。

    そのとき、あなたは、風になっているかも。


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    tag : 高千穂遙 日常 青春 恋愛 バイク レース

    ダンス・ダンス・ダンス 【小説】

    久々の村上春樹ネタですな。

    あの「羊をめぐる冒険」の続編になります。

    たしか「ノルウェイの森」の後に単行本が発売されたので、
    いきなりこの本を読み出した人も中にはいるのではないでしょうか。

    やっぱり「ダンス・ダンス・ダンス」を読む前に、
    必ず前の三冊を読むことをお薦めしますね。

    まぁ、これ単体でも話は通じるので問題はないんですけど、
    やっぱり耳の綺麗な女の子の話は、
    前作を読んでいてこそ感慨深い物になるわけなのです。

    で、今作で耳の綺麗な女の子に名前が付くのです。

    耳の綺麗な女の子だけじゃなくて、
    基本的に登場人物に固有名詞が付くようになるんですね。

    私小説から大衆小説への移行とでも言えばいいんですかね。

    簡単に言うと。

    もっと深い意味があるのかもしれないけど。

    個人の体験に基づく話から、
    フィクションとしての小説の確立とでも言うのでしょうか。

    まぁ、難しいことは、よく分からないので棚の上の角にあげときましょう。

    アレ? 「ノルウェイの森」にも名前ついていたっけかな。

    まぁ、作品の履歴はよく分からないので、
    深く突っ込まないで、
    適当にお茶を濁して、
    まぁまぁまぁまぁ、
    ってなかんじかな。

    で、主人公の僕は、ある時、ある事件によってこのキキという名の女性を探す旅に出るのです。

    そう、まさに探査の旅ですね。

    で、まったくストーリーとは関係ない部分でとっても気に入っている言葉があります。

    「ゴージャスなボディ」

    いいですねぇ。コールガールの女性の体を形容した言葉なんですが、
    このフレーズを見ただけで「ゴージャスな肢体」を創造できるわけで、
    この「ゴージャス」というのは「グラマー」でも「スリム」でも「どっかーん」でも「ぼよよ~ん」でも「スバーンのクイッでパーン」でもないんです。

    ゴーーーーージャスなんですよ。

    素晴らしい。

    わたしも一度、このゴージャスなボディを拝んでみたいと思っております。

    まぁ、この「ゴージャス」の反対の形容はよく耳にするし、
    よく目にするんですけどね。

    おっと、また本編とは関係ない話になってしまいましたなぁ。

    で、「ダンス・ダンス・ダンス」には、
    田原俊彦みたいな(まぁ、私の印象なので。それも読んだ当時の)人間が出てくるのですが、
    その印象のおかげで、
    こんなにかっこよくねぇよな、
    あいつは。
    とか。

    勝手に自分でイメージしといて、
    としちゃんとの相違点を見つけては文句いってましたなぁ。

    実際、口に出して言っていたわけじゃないよ。

    で、まぁ、一生懸命、主人公は、キキを探すんです。

    探して探して、探しまくるんです。

    何故探すのか、キキは見つかるのか、
    その辺の事は本を読んで自分自身で解答を出していただきたい。

    で、ある書評にこの本では踊れないといてあるのを見たとき、
    わたしはこのタイトル意味するところはまったく違うんではないのかと思っていたので、
    世間では踊れない内容だと思っておわってしまうんだなぁ、
    なんて感じてしまいました。

    どう考えても、読んでいる人に踊ってもらう話じゃないと思うし、
    主人公が踊っている話しでもないと思うんですよ。

    これって、踊ろうとしてうまく踊れないジレンマの中で踊っている主人公の話なんじゃないのかな。

    過去に縛られ、社会に縛られ、世間では、
    見た目華麗にステップを踏んでいる人たちがいる。

    自分は、自分ではうまくステップを踏んでいるつもりだけど、
    やっぱり端から見れば全然なっちゃいない。

    気が付くと、どうステップを踏んでも前みたいにうまくいっているとは思えなくなっている。

    そんな、こんなのはなしなんじゃないのかな。

    なんて思うわけで、読んだみなさんはどうおもったでしょう。

    これから読むみなさんは、どう思うんでしょうね。


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    tag : 村上春樹 恋愛 青春

    羊をめぐる冒険 【小説】

    相変わらず、頑固でわがままな主人公が出てくる村上春樹氏の小説です。

    ちょっとネタバレは言っているから気にする方は本を読んでから読んでね。

    今のところ、村上春樹氏が書いた小説のベストスリーに入りますな。

    ナンバーワンは「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」ですから。

    ナンバーツーは、たぶん「ファミリーアフェア」でしょう。

    長編で言うと、この「羊をめぐる冒険」かな。

    「ノルウェーの森」や「ダンス・ダンス・ダンス」もいいけどね。

    さてさて、この「羊をめぐる冒険」は、
    「鼠」三部作のラストを飾ります。

    最後の作品だけあって、とっても哀しい物語です。

    作者自身が、
    次のステップへ向かうための作品でもあったのでしょう。

    始まりにけりを付けて、新しい物を作り出す。

    創造と終演。

    実際は、この続編「ダンス・ダンス・ダンス」がありますが、
    コレは時間的、登場人物的つながりはあっても、
    四部作として一つにまとめるものではないな、
    そんな気がする作品ですね。

    その辺りは、また「ダンス・ダンス・ダンス」のお題の時にでも。

    この物語、主人公の僕は「鼠」を探す旅に出ます。

    タイトルそのまんまの行動パターンですね。

    その過程で、いつものようにとってもかわった人たちに出会います。

    その中でも「耳」がとってもステキな女性。

    「耳」のモデルをしている女性と知り合います。

    この「耳モデル」は、
    電波少年の地球防衛軍のピンクの鼻のように「超能力」があるんですねぇ。
    それほど魅力的で立派な耳なんですねぇ。

    と、言うことは江川卓くんも超能力者かもしれませんねぇ。

    しかし、わたしもずいぶん昔に読んだんで、
    内容の細かいところは忘れてしまったが「鼠」が鼠男ではなくて「羊男」になった理由って書いてあったのかなぁ。

    なにをもって「羊」なんだろう。

    シープと言う言葉に意味があるんだろうか?

    イルカに鼠に羊。

    何か意味がなさそうで、意味があるんだろうなぁ。

    村上春樹氏は「言葉」に凄く意味を持たせている作家だと思うんですよ。

    そのことに確信したのは、
    レイモンド・カーヴァーかなんかの、
    翻訳についてのコメントだかなんだかを読んだ時に「意訳はしない。そのままストレートに日本語にしている」なんてことを言っていたのを見て、
    ほぼ確信したのよね。

    言葉が持つ本来の「意味」や「力」は、
    言葉本来の使い方をしなければ、
    発揮されないと言うこと。

    なんか、小難しいかな?

    まぁ、きにせんといて。

    さてさて、「羊男」なる「鼠」は、死んでます。

    あちゃー、書いちゃったよ。

    でも「羊男」イコール「鼠」ということをばらしてしまっていたから、
    もー、どーでもいいや、って書いてしまいました。

    まだ読んでいなくて読もうと思っていた人ごめんなさい。

    まぁ、そのことを知っていても十分面白いから、許してね。

    さてさて、この次は「ダンス・ダンス・ダンス」についても書こうかな。

    ゴージャスなボディをもつ女性と、耳の綺麗な女の子の話。


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    tag : 日常 ファンタジー 村上春樹

    1973年のピンボール 【小説】

    最近、というよりちょっと前まで、
    原稿待ちのときとかにパソコンにインストールされているデジタルピンボールで時間をつぶしていました。

    昼間はやっていないです。ちなみに。

    夜だけです。
    一応就業時間を過ぎてからの待ちの時だけです。

    今のハイスコアーは、
    たしか500万点くらいだったような気がします。

    で、村上春樹著「1973年のピンボール」で、
    主人公の青年?が出したピンボールのハイスコアーは、
    たしか165000点。

    まぁ、当時の状況と今とでは、
    ピンボールの点数のインフラが進んでいるので何ともいえませんが、
    中学当時の名前も覚えていないピンボールのスコアーは、
    1万もいっていなかったような気がします。

    まぁ、そんな昔話は置いといて。

    そーそー、一番熱中したピンボール台は「リーサルウェポン」だったなぁ。
    「ターミネーター」も好きだったけど「リーサルウェポン」は良かった。

    スタートの時にBGMを任意で決められたりして、
    雰囲気がとっても良かった。
    役の作り方は「ターミネーター」の方がおもしろかったような気がする。

    まぁ、そんな昔話は置いといて。

    そーそー、「風の歌を聴け」の続編「1973年のピンボール」は、
    前作を読んでいないとちょっとつまんない話になっています。

    そして、なにより「羊をめぐる冒険」のプロローグでもあります。

    主人公の彼はいつも昔を振り返っています。
    なんて後ろ向きなやつなんだと思ってしまうほど、
    過去を気にして生きています。

    ぜーんぜん前向きじゃありません。

    まぁ、この性格のおかげで「羊をめぐる冒険」はとってもおもしろく読めるのです。

    さてさて、彼はむかし彼女とハイスコアーを出したピンボール台を探し回ります。

    なんのために探しているのか、そんなこと私は知りません。
    なんか理由は書いていたような気がしますが忘れました。
    想像するに「過去」という時間を、もしかしたら記憶かな、
    形ある物に求めたのかもしれません。

    結局、そのピンボール台が見つかったのかどうかは、
    秘密です。

    古い物(ピンボール)も新しい者(双子)も手に入れることができなかった彼は、
    「いるかホテル」へ向かうのです。
    「鼠」に会うために。

    そーそー、スペースシップです。

    なんのことかって?

    教えてあげない。

    で、いま思い出そうとしているが双子の番号。

    201、202だったけかなぁ。
    203、204だったけかなぁ。

    あぁぁぁ、もぉぉぉぉぉ。


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    tag : 村上春樹 ピンボール

    風の歌を聴け 【小説】

    村上春樹
    初めて村上春樹の本を読んだのは、「風の歌を聴け」ではなく、
    「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」でした。

    おもしろかったぁ。

    で、今回は「風の歌を聴け」です。
    「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」は、いずれまた今度。

    「風の歌を聴け」は、後にシリーズになります。

    確かデビュー作だったので、このときはそんなことになるとは思ってもいなかったのでしょうが、
    まぁ、とっかかりとしては、さらりと読める良品です。

    片岡義男ぽっいといえば、片岡義男ぽっいかな。

    で、この後は「1973年のピンボール」「羊をめぐる冒険」「ダンス・ダンス・ダンス」と続いていくのよね。

    この一連のシリーズは、結構好きなのよ。

    で、やっぱり最初から読まないとおもしろさ半減だしね。

    主人公とその友人。そして、彼女。
    基本的には、この三人の物語。
    そうそう、ジェイズバーも忘れちゃいけない。

    本と音楽とお酒。

    いつも主人公は、何かものに対して思量深く、偏屈に、ドライに、斜めに、まっすぐに自己完結している。

    村上春樹の本を読むたびに思うんだけど、
    主人公って作者そのものなのかなぁ、
    って気になってくる。

    エッセイなんか読むと顕著に感じるかな。

    不思議な雰囲気を持った小説。

    村上春樹初体験をこの本でしていたらたぶん、
    そんなに好きな作家にはならなかったかもしれない。

    だって「こんにちわ。」なんだもの。

    まぁ、些細なことなんだけどね。
    鼻についていたかもしれない。
    いまでも何となくすわりの悪い気持ちになってしまう。

    当時はスタイリッシュな感覚で受け止められたんだろうけど、
    私は、村上春樹のことを幻想小説作家だと思っている。

    そんなことを感じたのは、
    京極夏彦の「魍魎の筺」を読んでいてなんだけど。
    主人公の一人幻想小説作家の関口先生の作風の話が出いて、
    「あぁ、そうか。村上春樹だな」なんて感じたりしたのよね。

    しかし、薄い。

    本の厚さの事なんだけど。
    「魍魎の筺」の十分の一くらいだね。

    肝心の本の中身はね。
    作者の独り言と、三角関係かな?

    やっぱり基本は、恋愛小説なんだろうか?
    やっぱり男と女の話なんだよね。
    そして、不思議な雰囲気の女性を書くのがとてもうまい。

    「1973年のピンボール」に出てくる双子や、「羊をめぐる冒険」「ダンス・ダンス・ダンス」のキキ。
    最近で言うと「ねじまき鳥クロニクル」のレインコートと帽子の女。

    さてさて、今度は、「1973年のピンボール」のはなしでもしようかね。


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    tag : 村上春樹 恋愛

    正雪記 【小説】

    正雪(しょうせつ)。
    そうです。
    由井正雪です。

    影の軍団にも出ていた正雪です。

    でも今回は、山本周五郎著「正雪記」です。

    基本的には、正雪の若いときの話がメインです。
    謀略家、策士家になる前の話がメインです。

    正雪のことをあまり知らなくても、
    いや中途半端に知っている人よりは、
    全く知らない人の方がかえって楽しく読めます。

    もともと山本周五郎は、
    人情劇が得意で、基本的には時代物が得意の作家です。

    そんな、作家の作品ですから正雪もかっこよく綺麗に書かれています。
    歴史的な事象は、あまり詳しく書かれていないので、
    その辺を期待する歴史好きには物足りないかもしれません。

    でもエンタテインメントして読む人には、
    サイコーにおもろいです。

    実は、正雪という人物には、
    とっても謎が多く、
    ヒトラーのように、少年時代、青年時代、成人時代と人格形成が謎なのです。

    なんで、あんな悪代官のようになってしまったのが、
    まぁ、推測は出来ても確実ではないのよね。

    その辺が、作家としての腕の見せ所で、
    物語を楽しくさせるんだけどね。

    正雪記は、そこんところがとってもエエです。
    幻想小説のように、物語を創り上げているのです。

    もちろん山本周五郎お得意のラブロマンスもアリアリです。
    基本的には、ここがこの「正雪記」のミソなんですけどね。

    ホント、せつなくて良い感じなんですわ。

    ヘタな恋愛モノなんかよりもずっと素敵です。

    もちろん、「正雪記」のおもしろさはそれだけではないですけど。

    ちょっと不思議な正雪の物語が読みたくなったらぜひ「正雪記」を。

    読み応えたっぷりですから。


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    tag : 時代劇 恋愛

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