12人の優しい日本人 【映画】

    淡泊なネタを考えていたんだけど、結局このタイトルになってしまいました。

    基本的に邦画は、あまり見ない。

    特に文芸作品の匂いがぷんぷんするのは見ない。

    まぁ、有名な女優さんが脱いでいれば、
    少しは、
    というよりそのシーンだけは見てみたい気もするが、
    そのためにわざわざビデオをかりたり映画館に行ったりはしないとっても健全な日本男児です。

    そして、この映画は、
    とっても普通のそんなどこにでもいるような日本人にスポット当てた映画。

    ちなみにこの映画は、
    もともとアメリカの「十二人の怒れる男」をパロッた作品なんですね。

    設定は、日本にもし陪審員制度があったなら。

    みたいな話。

    三谷幸喜の戯曲『12人の優しい日本人』の映画化。

    まぁ、日本に陪審員制度は向いているのかどうかのテストとして、
    ある裁判をこのシステムで行ってみようというところからこの映画はスタートします。

    この映画、セットはこの陪審員室のみ。

    その部屋の窓の外とドアの外の廊下だけ。

    その中で、ドラマは進行していくのです。

    素晴らしいです。

    面白いです。

    こーいう映画を見ると邦画も捨てたもんじゃないと思ってしまいます。

    さすが「やっぱり猫が好き」でシチュエーションコメディを成功させた三谷幸喜氏です。

    最初、陪審員なんて気軽なものだろうと、
    どこか遠足気分の陪審員たちだったのですが、
    物語は意外なところから混沌としていきます。

    裁判の内容も至極単純明快で、
    陪審員は全員一致で無罪と決めようとしたとき、
    一人の男が異議を唱えます。

    本当にそうなのか。

    本当に無罪でいいのか。

    ここからが、このドラマの始まりです。

    事件は、乱暴な前夫に復縁を迫られた妻が路上でもみあっているうちに、
    男がトラックにひかれて死亡したと言うもの。

    過失か事故か。

    ここからがめちゃめちゃ面白いです。

    ドラマの中で陪審員を演じている人たちも、
    その風景を見ている私たちも事件の真相は知らないのです。

    ただそのような状況で事故があり男が死んだという事実だけしか知らないのです。

    だから見ている私たちにも真相はわからない。だから
    一緒になって考えるのです。

    あの陪審員がいったことは、正しいのか正しくないのか。

    与えられた情報の中で、肯定と否定が繰り返されていくのです。

    降格と難しい映画のように感じますが、
    この映画基本的に喜劇です。

    だから見ていても全然疲れません。

    本当は、この物語の結末を書きたいのです。

    この映画のスタートとなった、サラリーマンの男の最後を書きたいのです。

    元々のアメリカ映画は、陪審員制度に対する疑問というか提議というか、
    まぁ、いわゆる社会はドラマなんですけど、
    この「12人の優しい日本人」は、
    日本に陪審員は必要か、不必要か、はたまた日本人の国民性にあっているのあっていないのか、
    なんてことはいっさい考えないように作られています。

    あくまでも、何の因果か見ず知らずの男女12人が集まって、
    そこで起きる人間ドラマを描いた作品なのです。

    第三者の人生を語るとき、
    人は自分のパーソナリティと経験の範囲内でしか、
    相手を見ることは出来ません。

    この映画の陪審員たちも例外ではなく、
    いや、あえてそこを強調することによってドラマを生んでいるのです。

    逃げることの許されない密室での物語。

    だから、一つの事件にたいして12の解答が生まれるわけです。

    それを一つにすることは出来ません。

    まとめようとすると破綻します。

    そんなところまで、この映画ではうまく描かれています。

    ラストは、スッキリと気持ちよく終わってくれます。

    もちろん、12人全員一致した意見で。

    ギルティ?

    ノット ギルティ?

    さて、あなたならどっち?





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    テーマ : 邦画
    ジャンル : 映画

    tag : ドラマ

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